読書のおもしろさを教えてくれた本『ロビンソン・クルーソー』

こんにちは。山内健輔です。

子供の頃に読んだ名作『ロビンソン・クルーソー』

私が中学生のころ、昼休み学校の図書室に何日も通って夢中になった本です。

無人島に流れ着いて、独りで生活していく物語です。
今から300年以上も前の作品ですが、現代になって読んでもまだまだおもしろい!

すでに読んだ人も多いかもしれませんが、子供だけでなく、大人になってからも学び・楽しみ・興奮が多い本です。

私が読書好きになったきっかけの本でもあります。

今回は、そんな名作『ロビンソン・クルーソー』ダニエル・デフォー著 をネタバレなしで紹介していきます。

『ロビンソン・クルーソー』ダニエル・デフォー
1719年初版

読書のおもしろさを教えてくれた本『ロビンソン・クルーソー』

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人生で1度は読んでおきたい!

こんな人におすすめ!
孤独が好きな人
無人島生活してみたい人
冒険心あふれる人
アウトドア好き
子どもの頃の興奮をもう一度

300年以上前に書かれた小説です。
ある理由で無人島に取り残されることになった主人公がサバイバルしていく物語。

文字通り浮き沈みの激しい「波乱万丈」な人生を歩むことになったロビンソン・クルーソー。

この本におすすめの人は、「孤独を好むアウトドアマン」です。

孤独のあまり、神への信仰に目覚める場面もあるので、極限状態での信仰についての見方もあります。
ですが、時代背景や文化の違いから理解しにくい部分もあるんです。

やっぱり冒険小説として、サバイバルの部分がおもしろい!

300年以上経っても色褪せないロビンソン・クルーソーの無人島生活は、人生のなかで一度は読んでほしい小説です。

自伝のように書かれた冒険物語

『ロビンソン・クルーソー』の特徴は、

  • 主人公の自伝のように書かれている
  • 18世紀の作品なので現代と思想・文化・背景が違う
  • サバイバルの物資は豊富
  • 実話のようなリアリティ
  • 現代と価値観が違うところがある

おもしろいのは、まるで自伝のように書かれている点。

生い立ちから始まって、無人島に行き着くまでの経緯。
無人島での28年間の生活。

それらは自分が経験したことのようにリアルに書かれているんです。
子どものころ読んだときは実話だと思って、ドキドキしながら読んでいたぐらいです。

実際には、無人島で4年あまり生活したスコットランドのセルカークという人物の話をモデルにしたといわれています。

もうひとつの注意点は、時代背景が現代とはだいぶ違うところ。

くわしい内容は明かせませんが、思想や文化、価値観が違うので、現代の日本と同じように考えることはできないんです。

18世紀の日本は江戸時代で、まだまだ鎖国していた時代。
赤穂浪士が吉良邸に討ち入りをしたり、七代将軍吉宗が活躍していたころ。

なので、冒険小説であると同時に「時代小説」として読むべき本なんです。

私が少年時代に初めて読んだときには、辞書のような分厚い本に文字がいっぱいに書いてある翻訳でした。
今はいろんな人が翻訳して、読みやすいものがたくさんあります。

少し読んでみて気に入ったものを読んでみてくださいね。
ちなみに私が最近読んだのは、武田将明さんが翻訳した河出文庫の本です。

読みやすくておすすめです。

絶海の孤島でのサバイバルがみどころ

私のお気に入りは、ロビンソン・クルーソーが工夫して自宅を快適に仕上げていくところ。

子どものころは秘密基地に憧れていたこともあって、ワクワクしながら読んだのを覚えています。
大人になってからは、田舎暮らしに憧れているので、これまたワクワクしながら読み進められました。

他にもみどころはたくさんあります。

  • 孤独と信仰
  • 生かされていることの意味と感謝
  • 工夫と忍耐
  • 観察力と行動力
  • 極限状態での自分との葛藤
  • 完全自給自足生活

絶海の孤島での単独での生活は、自然と孤独との戦い
その葛藤がリアルに描かれているところも見逃せません。

他にもハラハラする場面もありますが、くわしくは本を読んでみててくださいね。

読書のおもしろさを教えてくれた!

『ロビンソン・クルーソー』を読んだことで、読書でいろいろな体験ができることを学びました。
その後の読書好きを決定づけたといっても過言ではないでしょう。

大人になって再読しても、読んだ時代のことを思い出しました。
結末は忘れていたので、おもしろく読み終われたのも幸いでした。

ロビンソン・クルーソーはどんな苦境にも立ち向かい、創意工夫で道を切り開く姿が描かれているので子どもが読むのにも良書です。

さらに大人にとっても「生かされていることに感謝」「足りないものを嘆くのではなく、あるものに感謝」、そんなことも学ばせてくれる本です。

主人公がいろんな不幸に見舞われて、困難な境遇に立たされながらも懸命に生きていく姿は感動すら覚えます。

最後に。

私が無人島サバイバル系の本を好きになったのもこの本がきっかけです。

ロビンソン・クルーソーは、名作だけあって、のちの作品にも影響を与えています。

『十五少年漂流記』や『蠅の王』なども影響を受けたものだと考えられているんです。

さらに映像作品も豊富。

1996年にアメリカで制作された映画『ロビンソン・クルーソー』は、サブスクではみられませんが、DVDがあります。

アニメでも制作されているようです。

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