こんにちは。山内健輔です。
Webライティングを学ぼうとする人に多くの人が勧めている『沈黙のWebライティング‐Webマーケッターボーンの激闘』という本を読んでみました。
沈黙の~シリーズは評判はいいものの、実際に読んでみる前は、マンガやストーリーで本当に学べるのかどうか、不安はありました。
でも、読んでみて納得。
マンガもストーリーも理解を深めるためにあったのです。
そして何より、ストーリーと絡めていることで本の内容が記憶に残りやすいんです。
内容についても、ライティングをしている人、ライターを目指す人にとっては有用なことばかり。
とくにオウンドメディアを運営する人にとっては、集客のノウハウから運営の考え方まで、絶対にためになる本です。
オウンドメディアとは?
オウンドメディア(Owned Media)とは、企業が自社で保有するメディアのことを指す言葉である。一般的には、ウェブサイトや自社ブログなどを対象として使われるケースが多いが、広義ではパンフレットや広報誌などもオウンドメディアに分類される。NTTコム・オンライン「オウンドメディアとは」より引用
写真提供:フリー素材ぱくたそ
ライティングスキルのノウハウを学ぶ本『沈黙のWebライティング』
記事執筆時点の情報です。記事ではできるだけ正確な情報を公開することを心がけていますが、金額、内容、出版社、その他の情報が変更されている場合があります。
確認してから購入することをおすすめします。
沈黙のWebライティング‐Webマーケッターボーンの激闘‐の紹介
写真提供:フリー素材ぱくたそ
『沈黙のWebライティング‐Webマーケッターボーンの激闘』は、エムディエヌコーポレーションから2016年11月に出版された、Webライター向けのノウハウを書いた本です。
松尾茂樹氏の著書。
- ストーリーでWebライティングの実用を学べる
- 検索エンジンに評価される記事の書き方
- 解説ページで内容を復習できる
- ライティングスキルを上げる
2022年4月に改訂版となる『アップデート・エディション』が発売されています。
改訂版では、変化の激しいWeb業界において、以下の内容がプラスされています。
- 4つの検索意図
- E-A-T
- YMYL
Googleの検索エンジンにおいて重要視される「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」「Trustworthiness(信頼性)」の略で、現在では、その前に「Experience(経験)」を置いて、『E-E-A-T』とされる要素。
「Your Money or Your Life」の頭文字をとったもの。お金や健康、法律、宗教など人にとって最重要的なジャンルのテーマを扱うときには、Googleは検索結果によりE-E-A-Tを重視するとされている。
オウンドメディアを運営する人向け
◯オウンドメディアを運営している人・する人
◯Webライター・目指す人
◯人に伝わる文章を書きたい人
◯Web集客に興味がある人
◯SEO記事について学びたい人
メディア運営のノウハウを学べる!
この本の5つの特徴
- 情報量が多いが読みやすい
- ストーリーで理解しやすい
- チャット風で楽しみながら学べる
- 初心者でもわかりやすい
- いろいろなメディアで汎用性がある
この本で学べることは、Web文章の書き方に関すること。
細かいテクニックというよりも汎用性のある、「運営のノウハウ」です。
シリーズの1作目『沈黙のWebマーケティング』よりは具体的ですが、Webライティングで必要な基礎知識がおもな内容です。
ストーリーがあるのでそれに紐づけながらWebライティングを学べて、会話調で読みやすいので、情報量とページ数が多くてもサラリと読み終えられます。
しかも、この本の主題である、
- 読者目線で書く
- 感情に訴える
- 論理で納得させる
という点においても、ストーリーのなかで体現されているんです。
ネット上で多くの人が勧めるだけあって、わかりやすく読みやすい、かつ勉強になる本なんです。
実践しながら学ぶのがおすすめ
写真提供:フリー素材ぱくたそ
この本のレビューの中には「ストーリーはいらない」や「挿絵はいらない」っていう感想もありました。
でも、私が考えるのは、ストーリーやマンガがあることで学びを定着させやすいのではないか、ということです。
本の内容である「感情に訴える」「ファーストビュー」をストーリーで実現しているおかげで、難解さを低減してくれているのではないかと思うのです。
ストーリーは、Webマーケッターである主人公ボーンが、旅館の女将とWeb担当者に教えていく設定で描かれています。
この女将とWeb担当者こそが、私たち「読者目線」。
さらに、章ごとに解説ページがあるので、内容を詳しく復習することで理解を深める仕様になっています。
ストーリーとしては、それほど質が高いものではないのかもしれませんが、この本の本質はストーリーではないのです。
(実際に読むと意外にストーリーもおもしろいんですよ!)
すでにWeb文章を書いたことがある経験者の方にも「ヒントが多い」はずです。
私もいくつかのブログで文章を書いている身です。
学んだことを自分に落とし込むことが必要で、本を読んだ内容を実践できるようにしていきたいですね。
読むなら早いほうがいい?!
写真提供:フリー素材ぱくたそ
ひとつ、注意しておきたいことがあります。
電子書籍だと読みにくいかも!
私は、多くの本を持ち運びたいので電子書籍版を購入しました。
ただし、本には挿絵が多く含まれているため、拡大・縮小して読むのが大変なんです。
(私がふだん読んでいる端末は7インチのタブレット)
テキストベース(文章が主)だと端末の設定で大きな文字にして読めるのですが、画像ベース(1ページが写真)になっているので、そのままだと文字が小さいんです。
最近ちょっと老眼が入ってきているので、小さい文字が読めない・・・。
かといって、拡大するとページ送りが面倒になる(一度文字の大きさを戻してからページをめくる仕様)のが大変です。
あとで、読み返すことも考えると紙の本で購入したほうが良さそうです。
とはいっても、この本は632ページもある超大作・・・重いんです。
持ち運んでいろいろな場所で読むならやっぱり電子書籍か~。迷うところですね。
読む媒体はともかく、Web文章を書く人は早めに読んでおきましょう。
本の内容を実践できるかどうかは別にして、一度読んだだけでも書くときの意識が変わります。
ページ数は多い本ですが、意外と苦もなく読み進められるはずです。
この本の内容を意識しながら書くことで、少しでも読者の感情に訴えかける文章になります。
機会損失を防ぐためにも、まだ読んでいない人は早めに読んでみてくださいね。
最後に
沈黙の~シリーズはWebメディアを運営する人にとっては、参考になる本です。
『沈黙のWebマーケティング』は、どんなメディアを作っていくかを学ぶ本。
(⇒沈黙のWebマーケティングの紹介記事)
『沈黙のWebライティング』はもう少し具体的なWeb文章の記事の書き方。
できればどちらも読んでおくことをおすすめします。
読む順番は、ストーリー的には「マーケティング」が先です。
ストーリーは気にしないという人なら、どちらを先に読んでも大丈夫。
ぜひ早めに読んでみてくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
人を動かす文章を書きたい人⇒文章が苦手かも!と思ったら『人を操る禁断の文章術』を読もう!