こんにちは。山内健輔です。
効率よく勉強するために必要なことを思い浮かべると、
- 教科書に印をつける
- マークした場所を丸暗記する
- 徹夜で集中的に勉強する
- 休憩や運動の時間を削る
- 好きな音楽を聞きながら勉強する
これらのやり方を挙げる人も多いはず。
でも、今までより効率的に勉強することができたら、労力を少なくできると思いませんか?
昼寝も運動も休憩も睡眠も削らない勉強法を紹介している本があるんです。
メンタリストDaiGo著 (学研プラス)2019年3月
この本では、科学的な研究・実験から導き出された効率的な勉強のやり方を紹介しています。
私がこの本を読んだ感想は、「勉強は筋トレに似ているかも?!」ってこと。
脳に適切な負荷をかけて、きちんと回復させることで、記憶や理解を定着させることができるのです。
今回はメンタリストDaiGoさんの『超効率勉強法』をネタバレなしで紹介していきましょう。
昼寝と運動と休息が大事⁉️メンタリストDaiGo『超効率勉強法』
記事執筆時点の情報です。記事ではできるだけ正確な情報を公開することを心がけていますが、金額、内容、出版社、その他の情報が変更されている場合があります。
確認してから購入することをおすすめします。
自分の勉強法が確立していない人向け
◯学生
◯資格や昇進試験を受ける
◯新社会人
◯向上心を持ち続けている人
◯新しい分野に挑戦したい
学ぶことは、自分の能力が向上させること。
同じように能力を身につけられるならコストパフォーマンス(労力)もタイムパフォーマンス(時間)も優れている方がいいですよね。
移動や通信が発達して、世界との距離が近づいた現代では、何事もスピードが求められます。
そう、現代人は忙しいのです。
ってことは、受験勉強や資格取得も仕事の勉強にも「効率」の意識が必要になっています。
今までの勉強時間で、より多くの知識や理解を身につけることができたらライバルにも差をつけることができますよね。
『超効率勉強法』では、「受け身」の勉強ではなく、積極的な勉強法「アクティブラーニング」の方法について書かれています。
アクティブラーニングは、学生はもちろん、むしろ社会人になってからのほうが役立つかもしれません。
とくに、勉強にやり方が分からない人、自分の勉強法が確立されていない人にとっては、取り入れたい勉強法です。
「能動的学習」といわれる方法。
一方的に教わる受動的な学習だけでなく、自分から学ぶ姿勢をとることで学習効果が高いことが知られる。
簡潔な記載&説得力が特徴
この本の特徴は、
- 簡潔にまとめられている
- 科学的な根拠で説得力がある
- アクティブラーニングについて学べる
- 勉強前・勉強後・学習習慣の方法を紹介
- 脳の能力を引き出す科学的な方法が主
本の内容は、勉強前の準備・勉強の方法・勉強後にやること・学習のための習慣について。
図解やまとめ、研究による根拠づけが豊富に掲載されているので、内容には説得力があります。
説明も簡潔で、回りくどくないので分かりやすいのが特徴。
1度読了しておけば、目次を見るだけでも復習できるスグレモノです。
効率的な勉強法だけじゃなく、理解や知識を脳に定着させる生活習慣について書かれている章は、スキルアップのためにも必読すべき内容でしょう。
脳の能力を発揮させる方法が学べる
本の詳しい内容については、ここでは記載できません。
『超効率勉強法』には、心構えから準備、勉強術、脳に定着させる方法、終盤にある上級テクニックが書かれています。
(私たちがやりがちな間違った(効果が低い)勉強法についても根拠付きで触れています。)
とくに私が効果を感じたのは、「想起」(思い出す)、「教えるつもり」「独り言」です。
私はコメディカルの国家資格を保有していますが、試験前に同じようなことをやっていたのを思い出しました。
ただし、1つだけ注意点があります。
覚える・理解するための「時間」が短縮できるというよりは、ある程度の時間で頭に残る知識や理解の「割合」が増えるイメージ。
当たり前かもしれませんが、「努力しない」「裏ワザがある」のような話ではないことは知っておいてほしいと思います。
私たちが、誤解しがちな勉強法、
- 休まない
- 短期集中や徹夜
- 運動や休息を控える
これらは、脳への記憶定着や理解力を妨げる一因になります。
こまめな休息や昼寝、適度な運動、睡眠時間の確保は、効率的な勉強のためには必要なことなのです。
その他にも「脳の能力」をアップさせる勉強法やトレーニング、生活習慣についても学べます。
参考になる方法を取り入れてみよう
『超効率勉強法』は、一度読んで内容を頭に入れておくだけでも勉強の効率が上がります。
例えば、「教えるつもり勉強法」。
これは、誰かに教えることをイメージして勉強するだけでも脳への定着率が上がる実験が根拠になっています。
また、「独り言」や「音読して説明する」「想起」(思い出す)もすぐに取り入れられる勉強法です。
人それぞれ学びたい分野や環境が違うので、全部を実践できないこともありますが、参考になる勉強法をしてみるだけでも脳への定着率が上がるはずです。
この本を読むまでは、あまり頭に負担をかけないことが「効率」につながると勘違いしていました。
著者のメンタリストDaiGoさんは、脳に適度な負担をかけて、しっかり休息させることが記憶に定着させることができると教えています。
学習は脳に記憶させるだけではなく、記憶を引き出す能力も必要です。
その方法についても「チャンク化」(記憶をグループ分け)、「バラバラ勉強法」(参考書をランダムに学ぶ)ことで、能力を伸ばせるといっています。
どれも実現性のある勉強法です。
1度に全部をやることはできないので、勉強法のバリエーションとして自分の中にストックしておきたいと感じました。
注意点は、目的を見失わないこと。
本当の目的は「学習内容を身につけること」のはず。
超効率勉強法を実践することが目的にならないようにしましょう。
(実は、私もそうなりがちですが……。)
最後に。
超効率勉強法は、時間を最短化させる勉強法ではありません。
ただし、今までよりも確実に勉強成果を得られます。
まずは、1度読んでみて、納得できたところから実践してみることをおすすめします。
「勉強法」を勉強する時間も惜しい!というあなた。
アマゾンの聞く読書「Audible」にも収録されています。
電車や睡眠の前に「聞くだけ」です。
目を休めることができるので、脳に直接入力されるような感覚になるんです。
「聴き放題」にも入っているので一度試してみてください。
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