文章術の本からイイトコドリ!?ベストセラー100冊を1冊にまとめた本

こんにちは。山内健輔です。

よくビジネス書や自己啓発書を読んでいると、何冊も同じようなことが書かれていることってありますよね。
なぜかというと、

大事なことだから!

複数の著者、それも本を書くようなプロの方々が同じことを繰り返すってことは、きっと重要なことだってこと。

今回紹介する文章術の本は、よく読まれている文章術の100冊の本で書かれているポイントをランキング形式にしてまとめられた本です。

すでに文章術を学んでいる人にとっては、目新しいことは少ないかもしれません。
ただし、文章術のベストセラー100冊の要点をシンプルに整理してあるので、復習に使うと便利。
しかも、それを書いているのが文章のプロフェッショナルなのです。

100冊の「共通項」だけ抜き出してあるので、内容は基本的なことばかりです。
やっぱり基本は大事。

文章術の初心者以外には物足りないかもしれませんが、もう一度、基礎を学び直すためには読みやすい書籍です。

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた』
藤吉豊 小川真里子 著 (日経BP)2021年8月

文章術の本からイイトコドリ!?ベストセラー100冊を1冊にまとめた本

※ご注意
記事執筆時点の情報です。記事ではできるだけ正確な情報を公開することを心がけていますが、金額、内容、出版社、その他の情報が変更されている場合があります。
確認してから購入することをおすすめします。

文章術を初めて学ぶ人に最適

こんな人におすすめ!
◯どの文章術の本を選べばいいか分からない
読みやすい文章を書きたい人
◯文章術の本を読んだことがない
正確に伝える文章を書きたい
文章術の100冊に書かれている要点を40個挙げている本です。
書いてあることは、文章についての基本的な部分が大半
  • ワンセンテンスワンメッセージ(1文で伝えたいことは1つ)
  • ひらがなと漢字の使い分け
  • カギ括弧の使い方
  • 読点、句点の使い方
  • 1文はシンプルに。

などなど。

文章を書くためにまず覚えておきたいことが中心です。
それぞれの本の「いいとこどり」をしているので、重要なポイントがわかりやすくまとめられています。

まずは文章術について軽く学びたい人向けです。
この1冊で文章術を身につけるというよりも、入門者が文章術について全体を把握するのに適しています。

多彩なジャンルの文章家が書いた本をまとめてあるので、網羅性がある反面、専門的な文章を学びたい人には物足りない印象を受けるかもしれません。

さらに文章の構成や書き方を学ぶためには、それぞれの興味のある分野の専門家が書く本でレベルアップするといいでしょう。

100冊の要点を40のポイントに絞った書籍

この本の特徴です。

  • 文章術の書籍100冊の要点
  • ポイントが絞られている(40個)ので覚えやすい
  • 解説はシンプル
  • さまざまなジャンルの文章を網羅している
  • 基礎的なことが中心
  • 文章のプロフェッショナルが分析している

内容紹介
この1冊で、100冊分の重要スキルが身につく
「文章の書き方・大事な順」ランキング、ベスト40!!

1位~7位のルールで、「文章力の向上」を実感できる。
20位まで身につければ、「文章がうまい人」になれる。
40位まで身につければ、「プロ級の書く力」が手に入る。

日経Bookプラス『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』紹介ページから引用

100冊分の要点が絞られているので、コストパフォーマンス、タイムパフォーマンスがいいともいえます。

100冊の文章術の本の著者は、ジャーナリストもいれば、小説家、Webライター、コピーライターなどなど多様なジャンルの文筆家たち。
文章は、掲載される媒体や目的によってさまざまな手法が使われます。

この本ではそれらも全て同じようにまとめられているので、網羅的で汎用性が高いといえるでしょう。
まずは文章術の基礎を学ぶために必要なことが書かれています。

編集しているのも文章を生業としてきた専門家なので、ピックアップする要点も的を射ています。

文章の基礎「まとめ」として使おう。

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた』の使い方は、

  1. 文章術について全体的に軽く学びたいときに使う━予習用として
  2. ひと通り文章術について学んだあとに「まとめ」━復習用として
  3. 執筆していて迷ったときに使う━手引き書として

こんな風に使えます。
まずは一度読んでみて、予習や復習のための教材として使うのがおすすめです。

多くの本に書いてあるってことは重要だという前提で、項目をランキング化した書籍。
ってことは、「重要度は低いけど、主張している人が多い」項目も上位にランキングされています。

なので、順位づけそのものよりも、内容が気になったことを参考にしたいところです。

とはいっても、編集しているのは校正のプロ。
文章を書くときの基本が詰まった1冊になっています。
学習するとき(予習・復習)の「レジュメ」(ダイジェスト)として手元に置いておきたい本ですね。

理解だけでなく身につけることが大事

なんせ100冊の本に書いてある重要なポイントをまとめた内容なので、「聞いたことがある」のは当たり前。
多少、文章術を学んだことがある人なら目新しいことは少ないかもしれません。

ただし、重要度がわかりやすいので学びやすい参考書として利用しやすいです。
一度通して読んでから必要なところだけチェックする使い方もできます。

100冊のリストも載っているので、気になるものがあったら購入して学び直すのもいいかもしれませんね。

この本に載っているポイントは、わかりやすく解説されていますが、頭で理解するのと実践できることはまた別ものです。
多くの文章を書いてみて、自分が実践できているかをフィードバックしてみることで文章術の向上が実感できます。

最後に。

世の中にはたくさんの文章の書き方の書籍があふれています。
それだけ多くの文章家が大切にしていることがあるってことですね。

現代では、いろいろなことに「多様化」が叫ばれています。
文章の形も多様であっていいと思います。

ただし、文章は書き手の言いたいことを読み手に伝える役割があります。
読み手に誤解を与えてしまわない程度に文章の書き方を身に着けておきたいところです。

『「文章術のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた』は、文章の基礎を学ぶうえで最適ともいえるでしょう。

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