こんにちは。山内健輔です。
柴田哲孝『デッドエンドシリーズ』は、現在5冊が出版されています。
現代の日本が抱える時事問題をフィクション化して、アクション&サスペンスが楽しめるエンターテイメント小説に仕上がっています。
単発で読んでも楽しい作品ですが、どうせ読むなら一気に全部を読みたくなってしまうシリーズです。
ハリウッドのような壮大なアクションシーン、敵といつ遭遇するかわからないサスペンス要素、ときどきロマンスありの映画のような展開がクセになりそうなストーリー。
柴田哲孝作品を読んだことがる人もない人も、ぜひ一度、全巻通して読んでみてほしい作品です。
2014年5月~(双葉社)
柴田哲孝『デッドエンドシリーズ』(田臥健吾シリーズ)の紹介!
記事執筆時点の情報です。記事ではできるだけ正確な情報を公開することを心がけていますが、金額、内容、出版社、その他の情報が変更されている場合があります。
確認してから購入することをおすすめします。
長く読めるハードボイルド小説
◯長く読めるハードボイルドな小説を探している人
◯主人公が闇組織と闘うシリーズを読みたい!
◯ハラハラドキドキのサスペンスを読みたい!
『デッドエンドシリーズ』は、笠原武大と萌子の父娘、警察庁公安部の田臥健吾が順番に主人公になるシリーズです。
作者の柴田哲孝さんは、ノンフィクションも書く作家で、日本が抱える問題や生き物、歴史に至るまで多くのことに造詣が深い人物。
今回のデッドエンドシリーズは、日本が抱える時事問題を物語に取り込んだエンターテイメント作品です。
現在シリーズは全部で5冊出版されています。
どの巻も次がどうなるか楽しみで一気に読みたくなってしまう小説になっています。
時事問題をテーマにしているのでリアリティがありながらも、登場人物たちの現実離れした能力がこれまた魅力的。
レビューを見ているとツッコミどころもあるようですが、私が読んだ限りでは全く気になりません。
とにかく展開が速くて、ストーリーについていくのも必死。
ドキドキハラハラの展開は読み出すと止まらなくなるシリーズなんです。
デッドエンドシリーズの読む順番
デッドエンドシリーズは読む順番も大事。
巻数の表示がないのでちょっとわかりにくいですよね。
基本的には刊行された順で読んでいけば大丈夫です。
単発で読んでもいいのですが、その後の巻が前巻のネタバレを含む場合があるので注意が必要です。
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現実世界の問題を元に物語化
笠原武大は、妻を殺害した罪で無期懲役で服役している。だが、彼は一日も早く刑務所を出ると決意していた。たとえどんな手を使ってでも。綿密な計画を練り、数十台のカメラの監視をかいくぐって、笠原は高さ三・五メートルの塀を越えた。大胆な動きで警察の追手を躱しながら、「あるもの」を手に入れ北を目指す笠原。しかし、そんな彼に自分の娘が誘拐されたというニュースが飛び込んでくる。
『デッドエンドシリーズ』(田臥健吾シリーズ)の特徴は、
- アクション&サスペンスが楽しめるエンターテイメント小説
- 登場人物が魅力的
- 主役が巻ごとに入れ替わる
- 展開が速くテンポよく読める
- ハードボイルド要素あり
- 現実の事件をもとにしている
- 天才父娘と公安刑事が主役
シリーズの最初は、妻の殺害容疑で服役していた男が脱走するところから始まります。
その後の展開は、テロリストとの戦い、原発の利権が絡んだ暗闘、ロシアのスパイ、政財界&極道とのバトルロイヤル……。
ド派手な打ち合いやカーチェイス、スナイパーとの駆け引きなどなどハリウッド映画並みの魅力あふれるエンターテイメント性あふれるストーリー。
柴田哲孝作品の特徴であるハードボイルドさも残しながら、先がどうなるかハラハラなサスペンス要素も同時に楽しめる作品に仕上がっています。
純粋にストーリーだけを楽しんでもおもしろい!
柴田哲孝さんは、ノンフィクションも執筆する作家。
読んでいると、昨今話題になっている事件が元ネタになっていることがわかります。
実在の事件や社会情勢を物語化して、社会に問題提起しているんですね。
なので、事件には妙にリアリティがあり、敵対関係や事件概要が多少、複雑化しているところがあります。
ただし、そんなに難しく考えず、純粋にエンターテイメント作品として楽しんでもいい作品です。
主役となるIQ170を超える天才的な父娘、ドライビングテクニックと射撃能力をもつ公安刑事の他にも、美貌と戦闘力を兼ね備えた女刑事、武闘派の僧侶、北の工作員出身の女ヒットマンなどなど魅力的な登場人物たちが躍動します。
読み出すと最後まで止まらなくなる作品ですよ。
好き嫌いは分かれるかもしれませんが、派手な作品が好きな人ならハマるはずです。
最後に。
柴田哲孝作品では、主人公がこだわりの道具が登場するのが特徴。
商品名まで詳細に記述して、こだわっているんです。
車やバイク、銃まで、作者の造詣の深さがうかがえます。
そんなところにも注目しながら読んでみてほしいシリーズです。
『TENGUシリーズ』や『神山健介シリーズ』、『片倉刑事シリーズ』など人気のシリーズものも数多くあります。
シリーズものは長く楽しめるのが魅力です。
その中でも『デッドエンドシリーズ』はおもしろい!
ぜひ、一度読んでみてほしいシリーズなんです。
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